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佐藤農園 代表 佐藤幹也

1961年(昭36)10月23日新得町生まれ。

北海道新得高等学校から八戸工業大学へ進学。

卒業後はスキー場、ゴルフ場に勤務。

2006年秋に退社後、脱サラして翌年に原木しいたけの栽培をスタートさせた。家族は妻と2男2女。 

脱サラの先に見えたもの

原木しいたけとは

45歳の秋。高校生を筆頭に4人の子供は学校に通っていた。

ゴルフ場のグリーンキーパーから2年前に営業職へ異動し、精神的にもキツかった。

そんな中、仕事で役員から叱責された部下が辞め、上司の私も責任をとるべく辞表を提出した。

「思い切って独立するなら今しかない。」

反対する人も多かったが、家族を支えなければという気持ちが逆に力になった。

必死で次の仕事を考え、スイカ作りも候補に挙がったが、土地の大きさがネックになった。

土地、資本金も少なくてすむ仕事はなにか……狙いをつけたのは原木しいたけ栽培だった。

かつて取引のあった会社社長が土地を低価格で貸してくれることになった。

遊び仲間、子供のPTAのつながり、本当に有り難かった。

雪の中、ビニールハウス4棟を作り上げた。

退職して2ヵ月、佐藤農園はこうして新得町に産声を上げました。

 

脱サラ時に反対する声とともに「しいたけで御殿は立たんよ」と言われた。

それでも失敗は考えなかった。

生まれ故郷の新得町を「原木しいたけの町に」という夢を描いた。

 

「60歳で死ぬと考えて仕事に打ち込み、悔いの残らぬよう生き抜いていきたい」

 

新得町を「原木しいたけの町」に、今でもそれは変わらぬ私の夢です。

多く流通しているしいたけは菌床しいたけと呼ばれます。

おがくずを固めたブロックで菌を繁殖させ、収穫するもので、手間が少なく収量が安定しているため流通にも乗りやすい。

9割以上の農家がこの栽培法を採用しています。

 

一方、昔ながらの原木しいたけは、90㎝に切りそろえられた楢(ナラ)の木に菌を埋め込んでいく栽培法です。

 

ハウス4棟で2000本の原木に菌を打ち、水につけ込むなど手間がかかる上、収量も不安定です。

 

専業で原木しいたけ農家は道内でも数少なく、試行錯誤が続きますが、生産した原木しいたけはこれまで食べたことの無いような肉厚で弾力のある食感と好評をいただいております。

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